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一追再追 韓国・中国・台湾そして日本ドラマの気ままなネタバレと感想

宮廷の茗薇

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+++2019年 中国 全40話+++
2020年に視聴

原題「夢回」
あの若曦スタッフが結集して再び康熙帝の息子たちの時代にタイムスリップする話を描いたドラマ。
ただし、若曦の原作よりこの夢回の原作の方が先に発表されているので(作者は違う)パクリではなく、敢えてそれを選んだんだろうなと思います。
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以下、ネタバレありです。

今回、ヒロインの相手役となるのは十三皇子胤祥。
迷い込んだ紫禁城で謎の老婆から謎の灯籠を貰ったヒロイン小薇の元にやって来たのが十三皇子。
2人は恋に堕ちるけど、彼は現代に来れなくなってしまい小薇は彼の元に行きたいと願い・・・。

あっという間に小薇は茗薇という自分と瓜二つの女性の代わりとなり(ここ身体ごとタイムスリップしたように見えたけどラストは魂だけが帰っていったので謎)、十三皇子と感動の再会をして求婚までされてしまう。
このシーンは周囲のみんなも見てたので、二人はそういう関係だと知れ渡ってしまう。

のに、二人そろっていきなりお互いの関係の部分だけの記憶を失くしてしまい・・・。


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でもすぐ十三皇子は小薇の事が好きになってしまう。
しかし、小薇は自分が誰かを探してタイムスリップしてきた事は覚えていてもその相手の記憶がまばらで、よりによってその相手をこの人だと勘違いしまうのが・・・
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四皇子胤禛、つまり後の雍正帝。
みかんを焼いたせいでw
最初は小薇の事を仲のいい弟十三皇子の想い人だと思っているんだけど、本気になるととってもしつこいのがこの四皇子(笑)

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あと一人、キーマンとなるのが十四皇子胤禵。

四と十三と十四の関係は、若曦でも見てたのでよく分かる感じでした。
同腹兄弟の四と十四が不仲で皇位を最終的に争ったのは、色々とドラマとして盛り上げやすい要素なんでしょうね。

今回は十四皇子も小薇の事が少し気になる存在だったけど、彼女の信頼を裏切ることをしてしまい何とかそれを償いたいと思っているものの上手くそれを伝えれなくて切なそうで途中まですごく好きなキャラでした。
明るく真っ直ぐで正々堂々と接する十三皇子との対比もとても良かったし。

このドラマ、この三人と小薇の関係がどうなるのかとか、小薇と十三皇子の記憶がどうやって戻るのかとワクワクして観てた時はとても面白かったです。

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しかし、この人が活躍しだすとドラマの方向性が・・・。
茗薇の異母姉である茗惠。
正妻の娘で可愛がられた茗薇の事を恨んでいる側室の娘。
ちなみに現代の小薇を疎んじていた上司と同じ顔(笑)
彼女がなぜか宮廷を我が物顔でウロウロして、八~十皇子(ひとまとめ)軍団の軍師としてチヤホヤされて同じグループにいた十四皇子と結婚するとか色々ウザい展開が続いて・・・。


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結局無事に結婚した小薇と十三皇子。
小薇の記憶は結婚後すぐに戻ったんだけど、十三皇子の記憶は戻る気配もなく(まあ記憶なくても彼はずっと小薇が好きだけど)。

このドラマの衝撃はいつの間にか十三皇子が小薇は未来からやって来たのを知っていたこと(爆)
しかも途中からは四皇子までもそれを知ってた。なんでやねん。

ここ、このドラマの中の大切な要素なのに。
そのあたりの描写は一切なくて、一瞬何話か見逃したのかと思ったくらい。
そしてなぜかドラマのメインが、茗惠と茗薇の確執?になってきてしまって、正直どうでもいいわ的な気分で終盤は観てました



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茗惠の他にも何人か現代と同じ顔の人がいて、小薇の親友だった小秋は康熙帝の妃となったけど皇太子と想い合って悲恋で終わってしまう。

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最終話は現代にストーリーは戻ってきますが、そこで小秋と皇太子はハッピーエンドになります。
ちなみにこの2人か出会うシーンは、まだ小薇が清朝時代にいる時に途中で夢を見て知ることになり視聴者的にもこのラストが想像できました。
小秋はメイクのせいなのか、現代の方がすごく可愛かったです。
いや、このドラマは女性陣はみんな現代の方がメイクが可愛かった気がします。
小薇に至っては、古装だとちょっとポッチャリに見えてしまってていかに今まで私たちが観てきた時代劇のヒロインたちがスリムだったのか今更のように認識したくらいです。


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途中から色々疑問点が多くてツッコミどころ満載なドラマでしたが、最終的に十三皇子の小薇への変わらない愛情に泣けます。

序盤でも大切なアイテムとなった杏の樹がここでも出てきて、灯籠の作り方を十三皇子が伝えた話とか、途中から全く出てこなかったタイムスリップのきっかけになった灯籠についてた赤い玉飾りがちゃんと現代の十三皇子のブレスレットになっていたりとかようやく色々出てきて満足でした。
終わり良ければ総て良し的な感じで観終わることが出来ました。


せめて十三皇子の現代での髪型がもう少し普通であれば・・・。
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この写真くらいだったらよかったのに、現代の十三&十四の髪型は微妙でした(汗)
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小薇役の李蘭迪ちゃんも次のドラマの写真を見ると細い(笑)


同じスタッフが同時代のタイムスリップものを描いた若曦に比べると、全体的に軽いテイストのドラマですがキャストも若々しくていかにも皇子たちという感じだったし(実在の雍正帝が即位したのは45歳の時なのでまあ若曦の方がそこは年齢的に合ってたのかもしれないけど)、ツッコミながらも色々楽しめたドラマでした。



個人的評価(★5が満点) ★★★

Commented by hungmei at 2020-10-02 10:05
初めてお邪魔します!
中国時代劇が好きでこちらの記事にお邪魔しました。四阿哥役の丁橋さんが、《如懿伝》の大阿哥で気になっていたので、どんな役かなとおもっていたため面白く記事拝読しました。

雍正帝だけに粘着質なのですね、やっぱり。そして古装だと太って見える、可愛さが減る、最近私が見た時代劇でも結構ありました。残念ですよね…。

また他の記事や新着合わせぜひ拝読したいと思います。よろしくお願いします\(^o^)/
Commented by spring-mei at 2020-10-04 22:16
> hungmeiさん
初めまして&コメントありがとうございます。
私は根がミーハーなものであちこちの国のドラマを手あたり次第見ていて、中国時代劇も随分前から見てるけどやはり長編が多いのですぐ脱落してしまいなかなか完走しないものが多いです。
瓔珞は大好きだったけど、その後で見始めた如懿伝は随分序盤で脱落してしまい丁橋さんをみることはあまりせんでした(汗)

このドラマの雍正帝もやはりジットリとしてしつこかったです。まさに粘着質です。
ヒロインの相手役となる十三皇子がそんな兄を温かく包んでいる感じでした。

古装はやはり他の人でもあるんですね。私がそれを感じたのは今回が初めてだったので、今までいかにスリムで古装が似合う人ばかり見ていたのかつくづく再認識したところでした。

色んなドラマを見てマイペースな感想ばかり書いているブログですが、また来てもらえたら嬉しいです。
by spring-mei | 2020-09-30 11:40 | 華流ドラマ か行 | Comments(2)