王女未央

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+++2016年 中国 全54話+++
2017年に視聴

25話までの感想記事はこちら

久しぶりに本当に面白い大陸歴史ドラマを観た気がします。
個人的にはあの若曦以来の楽しさでした。
確かに若曦以降も面白い大陸歴史ドラマはいくつも観たし、実際★評価では今でもパーフェクトだと思うドラマは多くあります。「後宮の涙」も「風中の縁」も「太子妃狂想曲」も私の中では今でもそれぞれ大好きなドラマです。
でも上手く表現できないんですが、ここまで大陸歴史ドラマの楽しさ面白さをキラキラと分かりやすく詰め込んだドラマは本当に久しぶりでした。
全54話、最初から最後まで本当にずっと楽しかったです。
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唐嫣演じるヒロイン李未央(亡国の王女・馮心児)
「マイサンシャイン」とはまた違った魅力的なヒロインでした。

美しく賢く優しく、でもただのお人好しな王女様ではなく、敵に対しては非情な一面もあるところがとても素敵でした。
彼女のその怜悧さと気持ちのいいくらいの割り切りの良さは、おそらく小国ながらも王女として愛されて育ったのにドラマの冒頭で国も家族も名誉も何もかも失ったからこそなのではないかと思うんです。
本当に観ていてストレスを全く感じない完璧なヒロインでした。

このドラマを観終わって感じたのが、冒頭に全てを失ったヒロインが復讐に向かったもののそれに縛られることはなく、自分の手でちゃんと自分の居場所を作り根を張り生きていくという痛快なドラマだったなあということです。
最後の結末も一応歴史上の事実と照らし合わせて、ほんわかハッピーエンドじゃなかったのも私は好きです。



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そして、羅晋演じる高陽王・拓跋濬。
「三国志 Three Kingdoms 」でも「美人心計」でも何となく意志の弱いようなちょっと情けない感じのキャラが絶妙に上手い俳優さんという印象しかなかったんですが(失礼)、今回はちゃんと立派に相手役として魅力的でした。
ドラマの前半は、正体を隠しているヒロインにひたすら冷たくされながらもめげずにアタックし続ける拓跋濬がいじらしくて可愛くて、彼のめげなさが癒しでした。
あまり深く考えて行動できない皇子なのでたまにツッコみたくなるような直情的な一面もありつつも、基本的にずっとヒロインに一途な相手役でとっても良かったです。



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個人的に、このドラマをより面白く盛り上げたのがヴァネス演じる南安王・拓跋余というキャラ。

分かる人にしか分からない表現ですが、拓跋余は私の中ではあの「アンジェリク」のフィリップ的なキャラです。
愛する事が何なのかも分からず、己の心にも気付かず仮に気付いたとしてもその表現の仕方も何も分からない、幼い子供のような心を隠し持っている可哀そうな皇子。
誰よりも優秀で理性的なのに、一番大切な何かが欠けているようなそんな男。
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未央は一度も南安王には揺れなかったですよね。
どんなに辛い時に唯一優しくしてくれても、決して未央の気持ちは彼に向かうことはなく、それ故に妙に征服欲を掻き立てられてしまうのかもしれないと思いつつも(笑)

最後の最後、拓跋余が未央の為に咄嗟にしたあの行動すらももしかしたら彼女は目の前の愛する人の変事に夢中で気付いてくれなかったのかもしれないとすら私は思っています。

でも、そんな愚かで哀しいけど自業自得な南安王がいたからこそ、私の中でこのドラマは楽しくてたまらないものとなりました。

台湾ドラマ「秋のコンチェルト」でもとっても魅力的だったヴァネス、最初は歴史ドラマの古装が似合わないんじゃないかと心配でしたが、むしろ逆に彼のちょっとアメリカン?な仕草が中盤から楽しくて、本当にいいドラマでいいキャラに出会えて良かったね、そのキャラをこんなに魅力的に演じてくれてありがとうとしみじみ何目線なのか分からない感じで(母心か?)、とにかく良かったです。





メイン3人以外も脇役もみんなキャラにブレがなく、全54話で綺麗に描かれていたと思います。
ドラマの展開の為にキャラが無理やり作られたり変化させられることはなく、それぞれ納得のいく性格で状況に応じて取る行動には無理がなく、各自のキャラが見事に立っていたと思います。
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その中でも李常茹。
たった一つ彼女が望んだものは決して彼女の手には入らないものだった可哀そうな女性。
それでも彼女の結末は十分幸せだったようにも思えます。

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あと一人、愚かで可哀そうだけど自業自得なのが李長楽。
長楽も常茹も驚くほど歪んだ性格で、初恋で拗らせて破滅してしまった感じですよね。
李家の中で一番まともだったのが、意外なことにいつも食べてばっかりだった常喜だというのが不思議な(笑)


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それにしても長楽を演じている李心艾。
「班淑」の時はこんな丸顔だったので、ビックリするくらい印象が違います。
ロシアとのクオーターらしいので体重が増減しやすいのかしら@@




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中盤以降、このドラマの清涼剤となったのが李敏徳。
最初出てきたときは、とてもイケメンには見えなかったのに不思議なことにどんどんイケメンになってきたキャラ。
ヒロインに事をずっと想い続け、何があっても彼女の味方になり、愛する人の幸せを守る最高の脇役。
多分、登場する男性キャラの中では若い設定なんだと思うんですが、実は一番大人なのは彼だった気がします。


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そして、そんな李敏徳を一途に慕う皇女・拓跋迪。
最初のころ変な男装ばかりしててちょっとウザいキャラだったのに、どんどん癒しキャラになってきて本当に可愛かった~♪
大好きな敏徳が未央に片想いしているのは知っていても、可愛く拗ねるけど大好きな人の好きな人だからと言って未央にも優しく接する本当に大好きなキャラでした。
この手の脇キャラエピソードってドラマによっては飛ばしたくなる時がありますが、敏徳&皇女に関してはずっと癒しでした。




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それにしても叱雲南の中の人は歌手なんですよね。
あんな超悪役のくせに、彼が歌う挿入歌がやたらと切ないシーンで流れるのには笑いました。


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あと、苦笑したのはこの花畑。
造花なのはよくある話ですが、めっちゃ束で掴んでましたよね(笑)
雑すぎて、こんな大陸ドラマの変な味わいが好きです。


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ドラマを観る前は、色んなパクリ疑惑で訴えられてる作品だと聞いていたのであまり期待はしてませんでしたが、そんな事は全く気にならずに楽しめました。
確かに言われてみるとチョイチョイ観たことのあるエピソードや展開が多いとは思います。
でも、このドラマに関してはそのパーツが綺麗に繋がっていて一つの世界観としてなんの違和感もなく楽しめました。
そもそもドラマなんてどれもこれも観たことのある似ているものが殆どなわけで、それを面白く作り上げる事が出来るかどうかが一番大切なんじゃないのかと思いました。

決して目新しい何かがあるわけではないこのドラマ。
でも私が思う大陸歴史ドラマの良さが全部詰まっている楽しい楽しいドラマ。
基本的に、ヒロイン未央がどんな事が起きてもズンドコズンドコと進んでいく痛快なドラマだったと思います。
観終わった後に深く心に何かが残ることはあまりないような気もしますが、それでも全54話をここまで楽しむことが出来るだけでも十分に観る価値はあると思います。



個人的評価(★5が満点) ★★★★★
スカパー!

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by spring-mei | 2017-12-29 01:17 | 華流ドラマ あ行 | Comments(0)

台湾・中国・韓国そして日本ドラマの気ままな感想綴り


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